税務・会計・人事労働問題FAQ

税務・会計・人事労務関係の悩み相談をFAQとしてまとめました。ランダムに記事を投稿し、定期的にFAQ一覧として整理します。著作権がありますので無断転載はお断りしています。お気軽にご相談ください。

FAQ:個人事業主が源泉徴収を行う必要ある?

町の商店会で店をやっている方から従業員の給与について相談をいただきました。

源泉徴収が必要か否かということでしたので、源泉徴収についてまとめたいと思います。

意外と源泉徴収をしていない個人事業主もいらっしゃるかもしれません。

この機会に参考にしてください。

 
会社や個人事業主が、人を雇って給与を支払ったりする場合等には、その支払の都度支払金額に応じた所得税及び復興特別所得税を差し引くことになっています。
そして、差し引いた所得税及び復興特別所得税は、原則として、給与などを実際に支払った月の翌月の10日までに国に納める必要があります。
支払う給与から所得税等を差し引いて、国に納める義務のある者を源泉徴収義務者といいます。

会社や個人事業主であっても、常時2人以下のお手伝いさんなどのような家事使用人だけに給与や退職金を支払っている場合には源泉徴収をする義務はありません。

「常時2人以下のお手伝いさんなどのような家事使用人」という点がポイントです。
家事使用人には、専従者・パート・アルバイト等は含まれません。
基本的には、常時2人以下であったとしても人を雇い入れて給与を支払った場合には源泉徴収義務があると考える必要があります。

新たに源泉徴収義務者になる場合には、「給与支払事務所等の開設届出書」を給与支払事務所等を開設してから1か月以内に所轄税務署長へ提出することになっています。